社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 社会保障 問54

社会保障

第35回(令和4年度) 社会保障 問54

社会保険制度の適用に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 週所定労働時間が20時間以上30時間未満の労働者は、雇用保険に加入することはできない。
  2. 労働者災害補償保険制度には、大工、個人タクシーなどの個人事業主は加入できない。
  3. 日本国内に住所を有する外国人には、年齢にかかわらず国民年金に加入する義務はない。
  4. 厚生年金保険の被保険者の被扶養配偶者で、一定以下の収入しかない者は、国民年金に加入する義務はない。
  5. 生活保護法による保護を受けている世帯(保護を停止されている世帯を除く。)に属する者は、「都道府県等が行う国民健康保険」の被保険者としない。

回答

くまみ
くまみ

正解は⑤だよ

①週所定労働時間が20時間以上30時間未満の労働者は、雇用保険に加入することはできない。
誤り。31日以上引き続き雇用され、かつ1週間の所定労働時間が20時間以上であることです。

②労働者災害補償保険制度には、大工、個人タクシーなどの個人事業主は加入できない。
誤り。労災保険の「特別加入」制度があります。

労災保険の特別加入制度:労災保険は、日本国内で労働者として事業主に雇用され賃金を受けている方を対象としています。特別加入制度とは、労働者以外の方のうち、業務の実態や、災害の発生状況からみて、労働者に準じて保護することがふさわしいと見なされる人に、一定の要件の下に労災保険に特別に加入することを認めている制度です。

③日本国内に住所を有する外国人には、年齢にかかわらず国民年金に加入する義務はない。
誤り。国民年金の被保険者に、国籍の要件は設けられていません。労働関係法令社会保険関係法令は、国籍を問わず外国人にも適用されます。

④厚生年金保険の被保険者の被扶養配偶者で、一定以下の収入しかない者は、国民年金に加入する義務はない。
誤り。日本国内に在住する20歳以上60歳未満のすべての人は加入する義務があります。

⑤生活保護法による保護を受けている世帯(保護を停止されている世帯を除く。)に属する者は、「都道府県等が行う国民健康保険」の被保険者としない。
正しい。生活保護を受けている世帯は、生活保護制度の医療扶助の対象となるため国民健康保険には加入しません。

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