社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 社会保障 問53

社会保障

第35回(令和4年度) 社会保障 問53

次のうち、労働者災害補償保険制度に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 労働者の業務災害に関する保険給付については、事業主の請求に基づいて行われる。
  2. メリット制に基づき、事業における通勤災害の発生状況に応じて、労災保険率が増減される。
  3. 保険料は、事業主と労働者が折半して負担する。
  4. 労働者災害補償保険の適用事業には、労働者を一人しか使用しない事業も含まれる。
  5. 労働者の業務災害に関する保険給付については、労働者は労働者災害補償保険又は健康保険のいずれかの給付を選択することができる。

回答

リベ犬
リベ犬

答えは④だよ。

労働者の業務災害に関する保険給付については、事業主の請求に基づいて行われる。
誤り。原則、労働者本人又は遺族が請求します。

②メリット制に基づき、事業における通勤災害の発生状況に応じて、労災保険率が増減される。
誤り。通勤災害の場合には、労災保険率は増加しません。

労災保険率は、災害のリスクに応じて事業の種類ごとに定められています。しかし、同じ事業の種類であっても、作業工程や作業環境、事故防止への取り組み状況によって保険率が変動します。

通勤災害:労働者が通勤により被った負傷、疾病、障害又は死亡を言います。

③保険料は、事業主と労働者が折半して負担する。
誤り。労災保険料は100%事業主が負担します。

くまみ
くまみ

労災の保険料は会社が払うよ。

④労働者災害補償保険の適用事業には、労働者を一人しか使用しない事業も含まれる。
誤り。労災保険は、原則として 一人でも労働者を使用する事業は、業種の規模などを問わず、すべてに適用されます。 労働者であればアルバイトやパートタイマー等の雇用形態は関係ありません

⑤労働者の業務災害に関する保険給付については、労働者は労働者災害補償保険又は健康保険のいずれかの給付を選択することができる。
正しい。選択制ではなく、働者災害補償保険の給付となります。

くまみ
くまみ

労災に該当するか迷う時は、すぐに労働基準監督署に相談するのがお勧めだね。

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