第35回(令和4年度) 社会保障 問49
日本の社会保障の歴史に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 社会保険制度として最初に創設されたのは、健康保険制度である。
- 社会保険制度のうち最も導入が遅かったのは、雇用保険制度である。
- 1950年(昭和25年)の社会保障制度審議会の勧告では、日本の社会保障制度は租税を財源とする社会扶助制度を中心に充実すべきとされた。
- 1986年(昭和61年)に基礎年金制度が導入され、国民皆年金が実現した。
- 2008年(平成20年)に後期高齢者医療制度が導入され、老人医療費が無料化された。
回答
リベ犬
正解は①だよ
①社会保険制度として最初に創設されたのは、健康保険制度である。
正しい。健康保険法は、戦前1922年に公布、1926年に施行されました。
くまみ
戦前から健康保険はあるよ
戦前に旧国民健康保険法、旧厚生年金保険法が施行されています。
②社会保険制度のうち最も導入が遅かったのは、雇用保険制度である。
誤り。もっとも遅かったのは介護保険です。
③1950年(昭和25年)の社会保障制度審議会の勧告では、日本の社会保障制度は租税を財源とする社会扶助制度を中心に充実すべきとされた。
誤り。社会扶助制度を補完的制度として活用すると述べられています。
租税:税金
社会扶助制度:保険の仕組みを使わない制度。社会的に弱者に対して、主に税金を財源にして現金やサービスの提供を行う仕組み。例、生活保護制度や児童手当など。
④1986年(昭和61年)に基礎年金制度が導入され、国民皆年金が実現した。
誤り。1961年に国民年金法が施行され、無職、自営業者などの人が公的年金制度の対象になりました。
例外的に主婦や学生は任意加入のままだったが、その後法律が変わって強制加入となりました。
くまみ
昔は年金に加入しなくて良かった
⑤2008年(平成20年)に後期高齢者医療制度が導入され、老人医療費が無料化された。
誤り。1973年の老人福祉法の改正で、70 歳以上の高齢者の医療費が無料化されたが、1982年の老人保健法によって、医療費の一部負担が始まりました。
リベ犬
寿命が長い高齢者が増えて、無料のままだと財源が足りなくなっちゃた。
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